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令和元年11月13日 平成進化論 5907号
■「一人ぶらっと、どこか遠くに」も立派な業務である
株式会社ことば未来研究所 代表取締役所長
有限会社セカンドステージ 代表 鮒谷周史(ふなたにしゅうじ)
http://www.2nd-stage.jp/
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◎本メールマガジン(平成進化論)は、
複数の会社を経営し、IT、人材、環境、飲食、ホテル、海外事業など
20社以上のベンチャー企業に出資する投資家としても活動する筆者が、
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骨太かつ卓越した<本物の教育サービス>を通して
「変容の喜び」を提供し続ける
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ことを目的とし、5800日以上にわたって毎日お届けしている、
個人発行として日本最大級のビジネスメルマガです。
熟読するも読み流すも、自由な形でご活用下さい。
★鮒谷周史プロフィール http://www.2nd-stage.jp/profile/
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<鮒谷の活動ダイジェスト>
■11月30日(土曜日)、「丸一日、集中して本当に
大切なことに取り組む会」を久しぶりに開催
──────────────────────────────────
■こんにちは、鮒谷です。
先にもご案内しましたが、
来たる11月30日(土曜日)に
久しぶりに
「丸一日、集中して本当に
大切なことに取り組む会」
を開催いたします。
午前10時から午後6時まで、
当社の飯田橋セミナールームにて。
■こうやって発表して、
未来の自分に
約束を守らせる努力を怠ると、
いつまで経っても
先送りしてしまうので、
書いて、縛って、
未来の自分が逃げられないように、
しておきたいと思います。
ご希望の方はスケジュール確保して
おいて頂ければ幸いです。
正式なご案内(受付開始)は
今しばらく、お待ちくださいませ。
■それでは、
「今日のピークパフォーマンス方程式」
(ビジネスにおいて、
最高の結果を発揮するための方程式)
をどうぞ。
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<今日のピークパフォーマンス方程式>
■「一人ぶらっと、どこか遠くに」も立派な業務である
───────────────────────────────────
■昨日は
「アンコール・ワットに
一人で行ってみた」
という内容で、
(特に経営者や個人事業主に
向けて)
一定期間の、日常生活からの
離脱を繰り返すことで、
自ずから仕事や生活のシステムの
改善が図られる、
そんな話をいたしました。
■たとえば、
一ヶ月とまでは言わなくとも
一週間程度、
現場を離れて、
生活や仕事が成り立つか、
試してみると良いでしょう。
■それが難しければ、
ほんの数日程度、
からでも大丈夫です。
こうした繰り返しによって、
生活・仕事上のシステムに、普段は
かからないであろう負荷をかけると、
どこに弱点があるかが
分かるようになります。
■その箇所を改善することによって
「ちょっとやそっとの負荷では
崩れぬ盤石の態勢」
を築くことができるようにも
なるでしょう。
■頭の中で考えるのではなく、
実地、シミュレーションすることに
よってしか、
分からないことが
あるのです。
また、こうした訓練は、
後述の通り
「緊急時対応の事前準備」
ともなるでしょう。
■昨日のメルマガでも書きましたが、
私(鮒谷)は、
今から十数年前、
友人たちとの
視察&講演のために、
頻繁に海外
(ニューヨーク、ロサンゼルス、ハワイ、
バンクーバー、ロンドン、香港、上海、
台北、シンガポール、バンコク、
ジャカルタ、シドニー、ゴールドコースト等)
に行っていました。
■また、
それとは別に弁護士の
高井伸夫先生について、
これまたかなりの頻度で、
国内外の視察や出張をご一緒させて
いただいておりました。
■さらに、高井先生に
「『無用の用』的な取り組みとして
もっと海外に行くべきだ」
と言われて、
上記に加え、他の案件も含めて
「必ず毎月一回、一週間程度、
海外に出る」
ことをほとんど修行のように
自らに課していたのです。
(当時からメルマガを
お読み下さっていた方は、
私がしょっちゅう、
海外に行っていたのを、
ご記憶下さっているかと思います)
■海外在住の友人・知人を頼って
その国を訪問することもあれば、
海外に行く、という友人に便乗して
一緒にくっついていったり、
海外視察ツアーや海外開催の
セミナーに申し込むこともあったし、
さらには、
どうしても、そうした人やツアーが
見つからないときには、
自分で声をかけ、
パーティを組んで、
出撃したものでした。
■そうした生活を4年ほど繰り返して、
結局、私(鮒谷)自身は
「海外生活にまるで興味ないし、
向いてもいない」
ことが判明したわけですが、
実際にやってみたからこそ、
分かったことでありました。
■また、
こうした生活を過ごしていると
「現場に張り付かなくても、
仕事が回る状態」
を、どうしたって作る必要に
迫られたものでした。
■たとえば私(鮒谷)が、
東京に張り付いていなければ
仕事にならない、
という状況にあれば、
日常的に
日本(や東京)を留守にする、
ということは
物理的に不可能です。
■逆に言えば、
「月に一度、一週間、
海外にいるようにする」
と決めたことによって、
自ずから、
「現場に張り付かなくても、
仕事が回る状態」
を作らざるを得なくなったのです。
■こうして
必要に迫られての
取り組みによって
「時間と空間の軛(くびき)」
から逃れられるようになり、
それはそのまま、
圧倒的なQOLの改善に
つながることとなりました。
■もとより、はるか以前から
「時間的制約、空間的制約、
人間関係にまつわる制約」
から自らを切り離し、
自由を希求する、
そんな目標設定をしていたので、
そのゴールに近づくための
意思決定と行動を繰り返し、
ある程度までは、
実現させられた、
ということに
なるのかもしれません。
■したがって、
「時間的制約、空間的制約、
人間関係にまつわる制約」
が好きとか、
そうした制約に苦しんだり、
恨んだり、呪ったりすることが、
人間らしく生きることで、
それがいい、
そんな風に考え、
その方向に沿った人生目標を
(自覚の有無に関わらず)
立てられている方にとっては、
ここまでの話はまったく
参考にならないと思います。
以上は、余談。
■話を戻すと、
こうした生活を一定程度まで
実現することができたタイミングで
「3・11」
ならびに、その後の
「原発の爆発」
を迎えることとなりました。
■このとき、
私(鮒谷)は
東京に住んでいましたが、
原発異変の一報が入った
1時間半後には、
3・11以前から、
緊急対応時を想定して
(とはいえ、
主として想定していた危機は
首都圏直下型地震であって、
原発の爆発は想定外でしたが)
まとめておいた、
必要最小限の荷物を背負って、
関西方面に向かう
新幹線に乗っておりました。
■そのときには、
いまだ、原発がどうなっているのか、
放射能がどのように拡散するのか、
などといった情報も
まったくなく、
疑心暗鬼が列島を覆っていた
時点での話です。
■ひとまず、
大阪に一週間くらい滞在し、
いまだ、状況は混沌としていたので、
さらに博多まで移動し、
(その間、某国会議員との対談が
予定として入っていたので、
一度だけ、東京に戻りましたが、
それも数時間でとんぼ返り)
結局、東京に戻ったのは、
4月に入ってからであったと
記憶しています。
■もちろん、
当社スタッフも、たまたま皆、
東京「以外」の出身であったので、
震災の翌日には、東京を離れて、
それぞれの地元に戻りました。
■それでもなお、
会社は通常通り、
運営できましたし、
経営危機に陥るようなことも
ありませんでしたし、
業務が滞ることによって
誰かに迷惑をかけることも、
一切ありませんでした。
■つまり、
毎月、海外に行くという生活を
繰り返すことで得られたのは、
業務の効率化や自動化、
ストレスフリーの生活、
といったことのみならず、
BCP
(事業継続計画、
Business Continuity Plan)
を無意識に意識し、
のみならず、
期せずして、それを実行するための
予行演習となっていた、
ということになりそうです。
■緊急事態に即時対応できる、
こうした状況を作れていたことは、
後に、他の経営者(や個人)から
大いに評価されましたし、
いつなんどき、何が起きるか
分からない時代だからこそ、
やはり平時から
「転ばぬ先の杖」
を準備しておく必要があるなと、
言われたものでした。
■ただ、
SNS等を駆使して
原発の状況を追いかけ、
それらの情報に基づき、
悲観的に、最悪の事態が
引き起こったことを想定し、
その時点で
最善を尽くした結果として、
「西(大阪)へ、
さらに西(博多)へ」
移動したことをメルマガで
リアルタイム実況中継したことだけは、
今となっては
「配慮がなかった言動であった」
と反省しています。
■そうしたことを、
(行いたくても)
行えなかった方も、
たくさん
いらっしゃったであろうし、
起きてしまったことに対して
対応しようのない方が、
そうした記述をご覧になられれば、
不快に思われることも
あったであろうし、
怒りが湧いてきたであろうことも
想像に難くありません。
■実際に、
この時期は特に、
数多くのご感想を頂戴しましたが、
(賛同、共感、評価の声とともに)
少なくない、
批判や叱責の声も届きました。
■多くの人の心が揺らぎ続けていた、
そんな時期にあって、
そうした発信の仕方を
取ったことについては、
大いに反省の余地があったと
今では思っています。
■ただし、
私(鮒谷)が
実際にとった逃避行動、
(即座に西へ行くこと)
については、
まったく後悔も反省もしていないし、
あの時期においては、
100点満点の対応であった、
と今でも考えています。
津波てんでんこ、
の話はあとから知りましたが、
まさに同じ発想です。
■また、
逃避行動を行う以前から
(つまり平時のときに)、
さまざまなリスクに
対するシミュレーションを行い、
天変地異が起こったり、
不測の事態に巻き込まれ、
売上げが当面、半減しようが、
あるいはゼロになったとしてさえ、
当面、会社が詰むことはない、
そんな状況を作ろうと
必死で考え、多くの資源を積み上げ、
あらゆる想定に対する
対策を考えていたつもりです。
■だからこそ、
いざ、事が起こったときに、
パニックに陥ることなく、冷静に、
粛々と危機対応シナリオに準じて、
行動を進めることができました。
■繰り返しになりますが、
原子力発電所の爆発など
まったく想定していませんでしたが、
富士山の噴火は十分に想定し、
準備もしていたので、
そのシナリオに従って、
慌てず、行動できました。
■またそのための生活費や、
会社の資金繰りも、
まったく問題ありませんでした。
(ちなみに、
噴火&パンデミック対策としては、
全身防護服、ゴーグル、
部屋の目張りのためのガムテープ、
あるいは3Mの医療用マスク、
といったものに至るまで、
現在も、大量備蓄しています)
■緊急事態の勃発時に、
こうした状況を作れていたことに
一ミリたりとも後悔はないし、
これからも、何かあったら
即座に
「津波てんでんこ精神」
を全力で発動するつもりですし、
そのための準備はますます怠りなく、
随時、更新してまいります。
なにをさておいても、
自分と、自分が関わる者の
生命や財産を守るのが最優先である、
と信じているからです。
■もちろん、
こうした話には
異論、反論がつきものであり、
震災の混乱の最中に、
数多くの(棘、もとい、愛、のある)
お言葉を頂戴いたしました。
■でも私(鮒谷)は、
繰り返しますが、
発信の仕方そのものについて、
顧みるべき点は多々ありますが、
取った行動(と、それ以前に
行ってきた準備)に対しては、
微塵の反省も後悔もありません。
■特にこうした話は
「有事」
に発信すると、
いろんな化学反応が
生じることとなるものです。
(と、そのときに学習しました)
■それゆえ、
「平時」
の今だからこそ言えることを、
改めて強調して
発信することによって、
たしかにそうだよな、
と思われる方が少しでもあれば、
「転ばぬ先の杖」
の準備を今から始めて
みられてはいかがでしょう、
とお伝えしたいのです。
■そのための準備として
(特に中小企業経営者や
個人事業主系の方々は)
「今、働いている現場から
自らを強制的に引き離す」
というテストを行ってみては
どうでしょう。
■これはそのまま、
「危機管理態勢の再考を促す、
格好のトレーニング」
となるはずです。
毎月一度の海外行きが
意図せずして、
「危機管理の準備を促す、
格好のトレーニング」
となっていたことは、
私(鮒谷)も事後的に
知らされたことでありました。
■そんな経験もあるがゆえに、
今でも、ときに
「一人ぶらっと、どこか遠くに」
を実行し、
自身と自社に負荷をかけ、
それでも特に支障なく、
生活は回るか、
業務に抜け漏れや
ミスは発生しないか、
を不定期にテストしています。
(おかげさまで、
先週は3日間、別府に、
先週から今週にかけては4日間、
アンコール・ワットに行きましたが、
(=ストレステストを
実施しましたが)
なんの問題もなく、
業務は普段どおり、回りました)
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┃【今日のピークパフォーマンス方程式】 ┃
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┃ であるならば、時折、 ┃
┃ ┃
┃ 「一人ぶらっと、どこか遠くに」 ┃
┃ ┃
┃ を実践し、システムにストレス(負荷)を┃
┃ かけてみると良いだろう。 ┃
┃ ┃
┃ ■普段では気づけない不具合が露見する ┃
┃ こともあるだろうが、 ┃
┃ ┃
┃ それは改善すべきポイントであり、 ┃
┃ 危機管理の大切を整えるために、 ┃
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┃ 有効に機能するから喜ぶべき。 ┃
┃ ┃
┃ ■ぶらっと遠くに、は傍からは遊びに見えた┃
┃ としても、決して遊びではない。 ┃
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┃ 事業強靭化のための立派な業務である。 ┃
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